本記事では、建築設計士という仕事の1日の流れを紹介します。

昨今、働き方改革やコンプライアンス重視の流れを大きく受けており、業務時間の短縮など色々と変わっている状況です。

終電まで残業。という時代ではなくなっています。

1日のスケジュール

それでは早速スケジュールを見ていきましょう!

8時半:出社

フレックスタイムなど、働くコア時間は会社や事務所によってバラツキがあります。

規模が大きい会社ほど一般的な8時半出社、小規模事務所になるほど9時や10時出社が多いです。

出社時間の違いは、記事最後に解説します。

出社すると、早速PCを立ち上げて、大量に来ているメールの確認、図面の確認等、各個人の作業が開始されます。

9時 物件A社内打合せ

建築の設計業務は、さまざまな人が関わるため、日々調整の連続です。チームで打合せの目的や結論を明確に共有する事が大切です。

10時 デスクワーク

資料の問合せに対応するため、新たな作図、検討を行います。

この日は建物内に会議室を追加したいというご要望の連絡がありました。

既に必要な部屋で建物全体が計画されているので、新たな部屋をつくる為に、全体計画の修正・調整作業を行い、会議室を追加します。

11時 会議室追加の変更共有

会議室が無事に配置できたので、設備設計士に部屋の空調・換気計画の見直しを依頼します。

合わせて天井高さ、内装材もどうするか伝えていきます。

11時15分 物件B社内打合せ

別物件の打合せです。

規模にもよりますが、1人の設計士が2~3物件担当するのは当たり前です。

構造設計士や設備設計士は1つの物件に対する業務の内容が限られる為、5物件~8物件担当していることも稀にあります。

12時 昼休み

昼休みはランチを早々に済ませて、休憩室のソファー等で仮眠している人も多いです。

やはり様々な人と関わるので、疲労は溜まりがちです。

昼寝の効果は絶大です。

13時 デスクワーク

設計図書の作成や、役所関係の書類の作成を行います。

また、明後日にお施主様とのお打合せを控えている為、その資料を作成します。

15時 物件A社内打合せ

他部署から物件Aについて相談があるとのことで、急遽打合せです。

建物はとても多くの条件の中で考え出されているものです。

それぞれの部署間の調整こそ、綿密に行う必要があります。

16時 物件Bのお施主様質疑対応

お施主様から、急な要望があることも珍しくはありません。

日々建物のデザインは動いており、微調整を常に行っているイメージです。

17時半 作図作業

17時半が会社の定時です。

この時間で帰る場合もありますが、大抵はここからより個人的な業務を行います。

特に多いのは、提出する書類関係の作成、図面の作成です。

電話等も鳴らなくなるため、黙々と作業するには、この時間からになるというのが実態です。

なるべく昼間のコアタイムで済ませたいところですが、

関わる人数が多い分、そうはいかないのが現実となっています。

打合せで外出も多い?

外出も非常に多いです。

但し、それはある程度自分で物件を回せるようになってから。

行先は、お施主様の会社だったり、市役所だったり、工事現場だったりと状況次第です。

目的は、打合せ。

Web会議もだいぶ増えてきましたが、

まだまだ相手側でも慣れていないこともあり、

特に現場は実際に出来ているものを確認する必要もあるため、

対面で行うことの方が多いです。

このように、

設計士のスケジュールは、対人となる打合せや調整が主要な予定となり、合間を見つけては資料を作成したり図面を描いたりします。

担当している案件にもよりますが、

打合せも多いので、如何に結論のある打合せを行えるかがとっても大切!

考える時間を増やすためにも、

相手とのコミュニケーション能力は、高いレベルを求められます。

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